通勤途中の交通事故は労災が使える?

Q、通勤途中の交通事故について会社側が労災を使ってくれません。自分の保険を使うしかありませんか?

僕は仕事柄毎日車の運転をしているのですが基本的に平日は職場の車で通勤をしています。
先日、通勤途中に交通事故を起こしてしまい、僕が加害者側になってしまいました。
職場の車を頻繁に使用しますので保険の内容としては、自分の車だけではなく、違う車を運転していても保証されるようになっているのですが、通勤途中なので労災が使えるのではないかと思い会社に確認してみました。

しかし会社側から帰ってきた返答は、こちらが加害者であり、保証金額も大きくなってしまうため、労災は使わないので自分の保険、もしくは自賠責保険を使って何とかして欲しいというものでした。
この返答に対し、確かに僕は加害者ですが、あくまでも通勤途中なので労災の対象になると思っています。
でも、会社側が労災を使わないと言っている以上僕は自分の保険を使って保証するしかないのでしょうか?

会社の車を使っていたにもかかわらず、会社側には何の責任もないということになってしまいますか?
そうなると僕は自分の保険を使うため、保険の等級が下がってしまうし、今後について、困ることがあります。
もう一度会社側と話をしてみるべきなのでしょうか?

A、労災が使えますので、会社側としっかり話し合いましょう。

仕事の車を使っているという状況の中で交通事故が起きてしまっても、例えば仕事が終わってから友人と食事をした帰りなどの場合には労災が使えません。
しかし、仕事に向かってる途中での交通事故をはじめ、仕事が終わってから自宅に直帰する途中での交通事故であれば労災を使うことができます。
特に会社での車を使用していたということですので会社側には運行供用者責任というものがあり、被害者に対しての責任を負わなくてはなりません。
その際に労災を使用するのか、そうではなく加害者である質問者様の保険を使って保証するのか等については会社側と話をしなければならないのですが、どちらにしても会社側がある程度責任を負わなくてはならないため、質問者様の保険を使って被害者への保証を行うにしても会社側は全く責任を取らなくて良いわけではありません。

最低でも質問者様が交通事故を起こし怪我をしたり仕事を休んだというのであれば、こういった部分については会社側として保証する必要があります。
また上記したように通勤途中をはじめ仕事中の事故というのは労災を使うことができるので、なぜ労災が使えないのかという部分もしっかり会社側に確かめる必要があります。
質問内容にあるとおり、単純に保証する金額が大きいからなどというのは十分な理由にはなりませんから、このような理由で会社が責任を負ってくれないのであれば弁護士さんを立てて、会社側との話し合いをする必要があります。

また被害者の方に対して、質問者様の会社に対し、保証を請求してもらえるように交渉してみる必要もあります。
上記のようなケースでは主に会社側が労災を使用し、さらにはドライバーである質問者様の自賠責保険の使って先方への保証を行うということがほとんどですので、会社側として全く責任を取らずそれで良いわけではありません。
場合によっては今後の責任問題についてトラブルに発展してしまい会社に居づらくなるような可能性もありますが、まずは会社側と質問者様ご本人がもう一度話をした上で会社側が全く責任を取らないという姿勢であれば、質問者様が交通事故に詳しい弁護士に相談すると良いです。

それによって弁護士さんから会社側に対し、運行供用者責任の追及が行われますから、会社側としては、いつまでも知らん顔をすることができなくなります。